こんにちは!とらすけです🐯
我が家の息子は小4で学校へ行けなくなり、小6まで完全不登校。
中1からフリースクールに通い始め、
中2になった現在も笑顔でフリースクール継続中。
今は自ら勉強をするまでに回復しました。
勉強に関する過去記事はコチラ👉️「不登校〜勉強の遅れはどうする?〜」
前回は、「原因となった担任が産休に入り、7月から新しい先生に変わった」というお話でした。
結局、登校できるようにならないまま、夏休みに突入。
今回は、その「悪夢のような夏休み」の出来事について書いていこうと思います。
↓内容はこちら↓
・息子がこれまで我慢してきた感情が大爆発
・「生きているのが辛い」と言い始めた日々
・そこからの気づき
・親として今何をすべきか
今回も、リアルな体験を綴っています。
いま、不登校や子育てで悩んでいる方の心に、
少しでも寄り添えたら嬉しいです。
↓【不登校経験談】過去記事はコチラ↓
我が家の不登校経験談①~不登校になるまで~
我が家の不登校経験談②〜原因になった出来事〜
我が家の不登校経験談③〜スクールカウンセラー〜
我が家の不登校経験談④〜不安と焦り〜
我が家の不登校経験談⑤〜先生が変われば…期待と現実〜
↓【毒親経験談】過去記事はコチラ↓
【不登校母の過去①】毒親に育てられた私が「自分の人生を生きていない」と気づいたきっかけ
【不登校母の過去②】母親の育ちが子育てに影響?毒親育ちの私が気づいたこと
【不登校母の過去③】「普通でいてほしい」私の願いが、子どもを苦しめた
想像以上に苦しかった夏休み

前回の記事にも書きましたが、
7月に入って優しい先生に変わってからも、
息子は登校できるようにはなりませんでした。
そんな中突入した夏休み。
「少し休めば元気になるかな…」
大人たちはそう期待していましたが、
すでにうつ症状が現れ始めていた息子。
現実は想像以上に厳しいものでした。
「夏休み=回復時間」ではなかった

息子は、夏休みに入って元気になるどころか、
どんどん心の元気を失っていきました。
最初は友達と公園で遊ぶこともあったものの、
だんだん外へ行くことを嫌がるように。
遊びに行く約束をしていても、直前になって家から出れず、
ドタキャンしてしまうこともありました。
(それでも嫌な顔せず理解してくれた友達親子。
今でも仲良くしてくれていて、感謝しかありません。)
何とか遊びに行けたとしても、
無表情な時間が増え、「早く家に帰りたい…」と言うように。
そして何に対しても、無気力になっていったのです。
かと思えば、自分のやりたいことをやっている時には、ものすごいハイテンション。
この頃は、うつ状態のときと、ハイテンションな時の差が大きく、
息子の感情はジェットコースターのように落差がありました。
加速するうつ症状

不眠の始まり
当時息子は、
「毎晩のように悪夢を見る」
「朝が来るのが怖い」
「寝るのが怖い」と言っていました。
なかなか寝付けない。
寝ても怖い夢で目が覚めてしまう。
元々は、よく寝る子でした。
小さい頃から、夜は8時には寝るし、
一回寝たら起こしても全然起きないくらいでした。
そんな子でも、眠れなくなるくらい追い込まれていた。
徐々によくはなっているものの、
4年たった今でも、睡眠の問題には悩まされています。
弟への不満
また、この頃から、ちょっとしたことで年の離れた弟と喧嘩をすることが増えました。
もちろんそれまでも兄弟喧嘩はあったけど、この夏休みから突然の悪化。
喧嘩して、弟が泣いたり癇癪をおこすと、
長男も、泣いて暴れ、弟のことを怖がって震える。
物を投げたり、暴言を吐くこともありました。
・「◯◯(弟)なんか、生まれてこなければよかったんだ!」
・「◯◯が生まれてから、我慢ばかりだ!」
・「父さんも母さんも、◯◯ばっかりかわいがって味方してる!」
・「◯◯が怖い!見るのも嫌だ!」
それを聞くたびに、私は胸が痛くなりました。
母として、まだ幼い次男が、お兄ちゃんにそんなことを言われる姿を見る悲しさ。
それを言われた次男の精神的な傷の心配。
そして、そんなことを口にするまで追い込まれている長男を見ることの苦しさ。
自分の育児が全否定されたようなショック。
そして、まだ小さい次男にも影響が出てきました。
「◯◯(自分)が悪いんだ。ぜんぶ◯◯のせいなんだ!」と、
自分を責めるようなことを言い始めたのです。
こんな小さい子が、そんなことを口にするなんて…
次男のメンタルも本当に心配でした。
その頃は、家で兄弟を二人きりにするのが怖くて、
ちょっとした買い物の間でも、
子供だけでの留守番はさせられませんでした。
夜になると、
「弟と一緒に寝るのが怖いから、別々に寝たい」と言われ、
毎日、兄弟別室で、ひとりひとり寝かしつけをする毎日。
本当に悪夢のような日々でした。
息子から向けられた「衝撃」の言葉

さらに衝撃的だったのは、ある日ふいに息子が言った一言でした。
「母さんが怖い」
とてもショックでした。
でも、思い当たる節はありました。
不登校が続く中で、私は毎日不機嫌でした。
朝から晩まで、心配と苛立ちが入り混じり、息子に優しくできない日々。
そして、そんな母に、10年近く毒母的子育てをされてきた息子。
これまで、私からの重圧に頑張って耐えてきたけど、
当時の息子にはもう、それ以上耐えるエネルギーは残っていませんでした。
夏休みに入った頃から、弟だけでなく、
私への我慢と不満も大爆発したのです。
気持ちが不安定になる度に、「母さんが怖い」と言われました。
不登校になった原因は、間違いなく担任からの叱責事件です。
(これは息子自身も、はっきり言っています。)
でも、そこで行けなくなった息子の回復が全く進まず、
一気に悪化してしまった原因は、私にもあったと思っています。
「生きてるのがつらい」と言った日

夏休みも後半に差し掛かったころ、息子はついにこう言いました。
「生きてるのがつらい」
私が思っていた以上に、彼の心は限界に近づいていたのです。
今思い出してもぞっとしますが…
マンションの高層階に住んでいたこともあり、
ふらふらと窓の方へ歩き出すことが何度かありました。
その度に、必死で止めました。
まだ幼かった弟が、泣きながらお兄ちゃんを引き止めてくれたこともありました。
本当に怖かった。
今でもその光景は頭から離れません。
(次男がそのことを忘れてくれていることを、心から祈ります。)
「なにかあったらどうしよう」…不安に襲われる毎日
私の頭の中は、毎日不安でいっぱいでした。
「今日も、ちゃんと無事に朝を迎えられるだろうか」
「今、目を離しても大丈夫だろうか」
「息子は今日一日、生きていてくれるだろうか」
安心して息をつける時間なんて、ほとんどなかったように思います。
そして私はやっと、
「子どもが元気で生きていてくれることは、当たり前のことではない。」
ということに、気づかされたのです。
本来であれば当たり前ではなく、とても有り難いことをなのに…
子育てをするうちに、いつの間にか
「子どもが元気でいることの有り難み」を、
すっかり忘れてしまっていたのです。
わがままに見えたSOS

ある日、息子が突然言いました。
- 「毎月、泊まりがけの旅行に行きたい」
- 「◯◯(何万円もするおもちゃ)を買ってほしい」
わがままに聞こえるかもしれません。
でも、不登校になった子がこのような高額なものを欲しがるのは、
時々ある話のようです。
当時の私も、ネットでそのような経験談を読んだことがあり、
これも彼なりのSOSなのかもしれないと思っていました。
とは言え、現実的に無理なものは無理です。
気持ちは受け止めつつも、
最終的には「無理だよ」と言うしかありませんでした。
外出先での出来事
ある日、外出先で、
そのようなわがままに見えるおねだりをしてきたことがありました。
でも高額だし、急に言われても明確な回答はできず。
断るとまた様子がおかしくなってしまうかも…と思いつつも、
内容的にその場で「いいよ」とは言えませんでした。
そしたら…
息子が突然、わざと迷子になるような歩き方をして、
私達から見えない道に入っていこうとしたり、
帰りの駅のホームで、ふらふらと線路に向かって行こうとしたのです。
旦那と2人で急いで腕をつかみ、急いで止めました。
これも、今思い出してもぞっとする出来事です。
今、息子の「心」にしてあげられることを考える

外出先で突然言われたのもあり、
私もその時はうまく回答ができませんでした。
正直、息子のわがままに対してイライラした自分もいました。
口にせずとも、親のそういう感情は、
子どもに伝わってしまうんですよね…
その時のことは反省しつつ、今後に生かしていくしかありません。
息子の要望をそのまま叶えることは難しいけれど…
その要望の奥にある「隠れた願い」は何なのか?に注目。
それを考えた上で、まずは、
その時点できる範囲のことを提案し、実行してみました。
弟への暴言に隠された、本当の気持ち
当時息子は、弟に対する不満を爆発させていました。
弟の言動だけでなく、弟の存在自体を否定するようなことも言っていました。
(4年たった今は、弟想いのお兄ちゃんに戻っています。喧嘩もするけどね!)
そこだけ切り取ると、「人の存在を否定するなんて!」となりますが、そこじゃないんですよね。
「なんで息子はそんなひどいことを言ったのか?」
その理由に着目してみる。
- 弟が生まれたことで、自分も甘えたいのにずっと我慢してきた。
- 弟は「かわいい、かわいい」と言われるのに、自分は怒られてばっかりで悲しい。
- 弟は褒めてもらえるのに、自分は全く褒めてもらえない。
- 自分よりも弟のほうが大切なんだ…
- ぼくはいなくなってもいいんだ…
当時の息子の言動には、
そのような、何年も溜め込んできた悲しい気持ちが、
隠されていたように感じました。
「わがままを言ったとしても、お父さんとお母さんは自分のことを見捨てないか…」
「本当に大事に思ってくれているのか…」
特に、私を試しているようにみえました。
だから、現実的に無理なこともあるけど、
何かしらの形で、息子の願望を叶えてあげることが必要だと思ったのです。
一緒に出かけて見えた「小さな光」

そんな長男の気持ちを少しでもほぐすために、
夏休み中に何度か「母+長男」または「父+長男」でのお出かけを試しました。
幼い次男を、1人家に残していくわけにはいかないので、
「父+母+長男だけ」というわけにはいきませんでしたが、
弟のいない、「自分だけが親を独占できる時間」を作ることが
早急に必要だと思いました。
そうした次男がいない時間を過ごす中で、
少しずつ息子の表情が和らぐ瞬間もありました。
不安定な状態ではありつつも、
「嬉しい」気持ちが息子の様子から感じられました。
気づきの多い夏休みとなった
この年の夏休みは、できるだけ学校の話はせず、
ゲームの話や好きな動画の話、何気ない日常のことだけを
話すように意識しました。
「この子にとって今大事なのは、
“学校に戻ること”より
“安心できる時間を取り戻すこと”なんだ」
そう気づかされた夏休みでした。
自分の感情との戦い

「生きているのがつらい」と言われた時、私は…
我が子に「生きているのがつらい」と言われたとき、
当時の私は、どうしていいのかわかりませんでした。
「そんな気持ちになるくらいに辛いんだね…」
そう心に寄り添ってあげるのが正解なのはわかっていました。
でも実際は…
「母さんだって辛いんだよ!」
と、逆に怒ってしまったこともあります。
感情がついていかない。
頭でわかっていても、うまくできない。
そんな自分が、また嫌になりました。
コントロールできない感情
その頃の私は、毎日自分の感情との戦いでした。
ものすごく複雑な感情が湧き上がってくるけど、それを処理しきれず…
どこにぶつけたら良いのかわからない怒りが湧くことも、多々ありました。
一番辛くて苦しいのは、長男のはず…
頭では分かっているけど、次男への影響も心配…
感情がついていかず、自分の気持をコントロールするだけで精一杯の日々でした。
苦しい経験をして、今思うこと。伝えたいこと。

この夏休みの出来事は、今思い出しても胸が苦しくなるような日々です。
でもこれが、リアルな不登校の実体験です。
まずは気づくところから!
今不登校で悩まれている保護者の方たち。
我が子に自分の理想の人生を歩ませようとしていたり、
自分が不安だから、学校へ行ってほしいと思っている方、いませんか?
昔の私のように、自分の価値観を子どもに押し付けてしまっていませんか?
自分には無縁の話だと思っていませんか?
どうか、子どもが限界になってしまう前に気づいてほしい。
一度立ち止まって。
客観的に。
これまでの子どもに対する態度や、
今子どもに求めているものを見直してみてほしい。
子どもに「こうであってほしい」と思う理由は、
「自分の不安を解消してもらうため」ではないですか?
「子どものため」と言いながら、実は「自分のため」になっていませんか?
子どもよりも、まずは親が変わることが大事
これまでの自分の子育てが間違っていたと認めるのは、
とても勇気のいることだと思います。
とても怖いし、苦しいと思います。
私もそうでした。
でも、子どもが自分自身を追い詰めてしまう前に、
勇気を出して、自分と向き合ってほしい。
勇気を出して子どもへの接し方を変えてみてほしい。
子どもが笑顔で過ごせる日々に向かって。
まずは、ほんの少しでいい。
一歩踏み出してみてください!
もちろん、不登校の原因は様々です。
保護者だけが原因ではないのは分かっています。
それでも。
もし心当たりがある人は、一度立ち止まって、少し冷静に考えてみてほしいです。
それに気づいて、自分が変わろうと頑張ったお母さんのお子さんは、
不登校期間が長かったとしても、回復後、
自分らしく堂々と生きている子が多いように思います。
我が家はまだ、回復途中ですが、
私が変わろうとせず、以前のままだったら、
息子は間違いなく、勉強に取り組めるような回復はしていませんでした。
これは何年も不登校と向き合ってきた経験者だからこそ、強く思うことです。
今苦しくて辛い時期のお母さんたち!
目を向けるべきは、子どもではなく「自分自身」!
お母さんが変われば、不思議と、お子さんも変わってきます!
※お母さんが不登校の原因と言いたいわけではないので、そこは誤解なきようにおねがいします…。
でも目の前の子どもを動かそうとしても難しいのが現状なのではないでしょうか。
【馬を水場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない】
じゃあ、今できることって何?と考えた時に、
「自分自身に目を向ける」
「自分の対応で変えたほうがいいかなと思うことを、小さなことでいいので変える意識をしてみる」
大きなことじゃなくていいんです。小さなことでいい。
できそうなことから、まずは意識して過ごすところからやってみてください。
(実際に私がどんなことを意識して過ごしていたのかは、今後の記事で書いていきたいと思います。)
まとめ
今回は、長男の不登校が始まり、
心の不調が深まっていった夏休みのことを書きました。
今の私の原点は、この小4の夏休みにあります。
もちろん、今でも子育てにイライラしたり、不安になることはあります。
不安や心配から、以前の私が顔を出すこともあります。
それでも今は、親子共にうまくいく方向はどっちなのかがわかるようになりました。
当時は苦しかったけれど、この時期があったからこそ、
「学校よりも命が大切」という当たり前のことを、
私はやっと実感できるようになったのです。
次回も、我が家の経験談の続きについて綴りたいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた!とらすけでした🐯
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