こんにちは!とらすけです🐯
我が家の息子は小4で学校へ行けなくなり、小6まで完全不登校。
中1からフリースクールに通い始め、
中2になった現在も笑顔でフリースクール継続中。
今は自ら勉強をするまでに回復しました。
勉強に関する過去記事はコチラ👉️「不登校〜勉強の遅れはどうする?〜」
前回の記事では、「夏休み中の出来事」について書きました。
今回は、「夏休みの終わり〜2学期の始まり」にかけてのことを、振り返ろうと思います。
2学期も行けないだろう…
学校への登校については、
ほとんど期待はしていませんでした。
それよりも、夏休みから続いていた、
息子のメンタルの不安定さと、
自分の感情コントロールができない苦しさで、
自分で思っていた以上に、苦しい2学期の始まりとなりました。
今回は…
・息子の恐怖心とストレスの正体
・さらにエスカレートするパニック症状
・そんな息子の姿を見て感じたこと、皆さんに伝えたい想い
について、書いています。
今回も、不登校で悩んでいる方の参考になったら嬉しいです。
↓【不登校経験談】過去記事はコチラ↓
我が家の不登校経験談①~不登校になるまで~
我が家の不登校経験談②〜原因になった出来事〜
我が家の不登校経験談③〜スクールカウンセラー〜
我が家の不登校経験談④〜不安と焦り〜
我が家の不登校経験談⑤〜先生が変われば…期待と現実〜
我が家の不登校経験談⑥〜「生きているのがつらい」息子から届いたSOS
2学期の始まり
息子の口から久しぶりに出た「学校」の話

夏休みの終わり頃、息子のほうから久しぶりに「学校」の話をしてきました。
それはポジティブな話ではなく、
ずっと心の奥にしまい込んでいた「学校に対する恐怖心」についてでした。
- ◯◯先生が怖い(もういないとわかっていても)
- 【学校=◯◯先生】のイメージが強すぎて、学校が怖い
- チャイムの音が怖い
- オンライン授業は、頭が痛くても休むことができないから辛い
その話を聞いたとき、「あぁ、これは2学期も無理だな」と思いました。
先生の優しさがあっても消えない不安
オンライン授業なら平気?

当時はまだコロナの影響が強く、
2学期の前半は、分散登校やオンライン授業が中心でした。
新しく担任になった先生は、
「無理はしなくていいからね!」と前置きをした上で、
「もし気が向いたら、オンライン入ってみてねー。」と、
プレッシャーにならないように、
できるだけ軽い雰囲気で声をかけてくれていました。
(息子の気持ちに寄り添い続けてくれたこの先生には、今でも感謝しかありません。)
ただ、本人からすると、
オンラインであっても「学校」であることには変わりなかったのです。
決して安心できる場所ではなかった。
「嫌だ」とは言わなかったものの、
参加したくなさそうな様子でした。
エネルギーのチャージが優先

もちろん、オンライン授業であれば安心して参加できる子もいると思います。
でも、大人たちからのプレッシャーを感じ、
「オンラインなら…」と、ギリギリのエネルギーで
何とか参加している子も多いように感じます。
学校に行くのが辛くなってしまった子たちは、
もうすでに心のエネルギーが残っていない状態です。
学校を休むことで、
ほんの少しエネルギーがチャージできたとしても、
オンライン授業に参加するだけで、
せっかく溜まったエネルギーを、
あっという間に使い切ってしまいます。
同じ授業を、同じ時間受けていても、
十分にエネルギーがある子たちよりも、
はるかに多くのエネルギーを消耗します。
なので、「学校に行かせる」「オンライン授業を受ける」よりも前に、
それを頑張れるだけのエネルギーを
「十分にチャージする」ことのほうが優先なんです。
しかし、当時の私は…
「オンライン授業に参加できても、行けるようにはならない」
「学校よりも息子の命のほうが大事」
そう分かっていたはずなのに、当時の私は、
「オンラインなら…」
「ほんの少しでも参加できたら…」
と、まだどこかで期待を手放せずにいたのです。
参加できた日も数日ありましたが、
案の定、毎朝起きるとすでに頭痛があり、顔も暗い…
結局、参加できなくなっていきました。
後になって振り返ると、参加できたとしても、
「学校の雰囲気」と「恐怖心」に耐え、
かなり無理をしていたと思います。
学校が怖くて、野球の練習すら行けなくなった

学校へ行けなくなってからも、
唯一息子が楽しめていたのが、野球の練習でした。
それだけは、楽しく参加できていたのですが、
その年の夏から練習場所が変わってしまいました。
コロナの影響で1年以上使用されていなかった
小学校の校庭が再び使えるようになり、
練習場所が以前のグラウンドから、
小学校の校庭へと変更になったのです。
野球の練習の度に湧き上がってくる、小学校に対する恐怖心。
そのころから、練習に行こうとすると吐き気が出るようになり、
小さい頃から大好きだった野球さえも、ついに行けなくなりました
そして次第に、他の習い事も、少しずつ足が遠のき、
最終的にはすべてを辞めることになりました。
息子の苦しさと母の葛藤

息子が教えてくれた「ストレスの正体」
ある日、息子が落ち着いている時に改めて、
「今ストレスになってることって、何?」と聞いてみました。
息子は、こんなふうに答えました。
・学校
・習い事
・母さんに怒られること
・弟がすぐに泣いて怒ること
・勉強でわからないことがあったり、間違ったりすること
・ゲームをやめられず、それを注意されること
どれも、息子の心の中に積もっていたものでした。
多くの子供達は、嫌な思いをしながらも
これらのことを乗り越えていけると思います。
でも、それさえもできないくらい、
心のエネルギーが空っぽの状態だったのです。
そして私は、ここでも、
自分への恐怖心が相当大きいという現実を、
突きつけられました。
それまで自分が息子に対して取ってきた間違った態度が、
全て自分に跳ね返ってきたのです。
とてもショックでしたが、原因はすべて自分にありました。
続くパニックと、絶望の言葉

夏休みに始まった息子のパニック症状。
2学期が始まってからも状況は変わりませんでした。
・自分の思い通りにならないとき
・私に注意されたとき
・弟が泣いたり怒ったりしたとき
特に、このような時にパニックになり、暴れ、泣き叫びました。
「ナイフ持ってきて」
「生きていても意味がない」
「母さんも◯◯がいなくなればいいと思ってるんでしょ」
そんな言葉を口にすることもあり、
いつ何が起こるか、
まったく気を緩められない日々が続いていました。
悲鳴のような言葉と、見えない「悪魔」
8月の終わり。
弟と喧嘩したとき、息子が急に泣き叫び、暴れ始めました。
「…あそこに悪魔がいる。◯◯(自分)を殺しにきてる。
母さんと弟も悪魔になってる。
友達も武器持って、あそこに立ってる…」
突然、理由のわからないことを言い出し、
誰もいない空間を指さして、何度も繰り返す息子。
「何もいないよ、大丈夫だよ」と伝えても、ずっと同じことを言い続ける。
私はどうしたら良いのか分からず、
「今度メンタルクリニックに行って、先生に相談しよう」と言いました。
すると、半分パニック状態のまま「行く…行く…」と繰り返す息子。
これがきっかけとなり、2学期に入ってしばらくした頃、
メンタルクリニックに行くことになるのです。
私もまた、限界だった

息子だけではなく、私自身も限界でした。
この状況から抜け出すには、
「今までの自分のままではダメだ」と、
自分を変えようと心に決めました。
そう。
息子を変えようとするのではなくて。
私自身が変わらないといけない。
でも、40年近くかけて作られてきた
自分の思考のクセや感情の反応。
そう簡単に変えられるはずもありません。
それでも、ほんの少しずつ、意識を変えようと努力を始めました。
本当に苦しかった。
感情のコントロールができず、自分を責める日もありました。
同じように悩むお母さんたちへ
終わりの見えない不安

今、不登校のお子さんと向き合いながら、
苦しい毎日を過ごしているお母さん。
「1日でも早くこの状況を抜け出したい」
そう思いながら過ごしていることと思います。
もがいてももがいても、状況は良くならず、
光の見えない真っ暗なトンネルの中にずっといる…
そんな気持ちになっている親子もいるんじゃないでしょうか?
・ずっとこのままなんじゃないか…
・引きこもりになってしまうんじゃないか…
・我が子が友達と笑って遊ぶ日は来ないんじゃないか…
・勉強をする日など来ないんじゃないか…
・このまま大人になって、働くこともできないんじゃないか…
私は何度もそんな不安に襲われました。
他の不登校の子が回復した前例が、いくらあっても、
我が子に限っては、もうずっとこのままなんじゃないか…と。
目の前の息子の未来を、信じることが全くできませんでした。
私が変わったことで子どもも変わった

自ら考え、自ら行動する子になった
でも、私が変わったことで、息子は別人のように変わっていきました。
4年前の息子が嘘のように、今では毎日イキイキしています。
あんなに「勉強が大嫌い」、「コツコツ続けるのが苦手」だった子が、
親が何も言わなくても、自分で勉強プランを計画し、
毎日勉強を続けています。
「勉強って楽しいんだね」と言っています。
自分を変えるのは時間がかかる
自分を変えるのは本当に時間がかかります。
でも、最初の一歩を踏み出さないことには、何も変わりません。
これまでの子育てで、
良くなかったと思うことがあるなら、
まずはそれを自分自身できちんと認める。
そして、小さいことでいいので、
「それをしない」と意識して過ごしてみてください。
(当たり前のことを書いていますが、実際にやろうと思うと、とても難しいです。)
【千里の道も一歩から】です。
少しずつ。
ほんの少しずつでいい。
「少しずつ」を毎日続けていると、
自分のちょっとした小さな変化が見えてきて…
気づけば、何歩も進んでいます。
また時間をおいて振り返ると、
さらに何十歩も進んでいるはずです。
あきらめず、でも焦らず
今は信じられないかもしれませんが、
諦めずに続けていれば、必ず親子で笑える日がきます。
何歩か戻ってしまう日もあります。
でもまた、次の日から進めばいいじゃないですか。
あんなに毒親だった私でも変われたので、みなさんも変われます!
だから、諦めず!
でも焦らずに!
今日、少しでも変わろうと頑張った自分を、褒めてあげてください。
できなかったことは反省して、次に活かせばいいだけ。
決して、できなかった自分を責めないでください。
今、不登校の我が子と向き合っているお母さんたち。
みなさん、すでに十分すぎるほど、頑張っています。
まとめ
2学期の始まり。
表面には見えないたくさんの「しんどさ」と向き合いながら、
私も息子も、何とか毎日を過ごしていました。
学校への恐怖、消えないストレス、繰り返すパニック…
母としても、どうしていいか分からない日々の中で、
私はようやく「自分を変えよう」と決意しました。
「子どもを変える」のではなく、まず「自分が変わる」
それは簡単なことではなかったけれど、
その小さな一歩が、息子の大きな変化につながっていきました。
今、不登校の子どもと向き合いながら悩んでいるお母さん。
きっと毎日、見えないところでたくさん踏ん張っていると思います。
今日、子どものために悩み、考えたあなたは、
それだけでもう、十分頑張っています。
「千里の道も一歩から」
小さな変化を少しずつ重ねていけば、
きっといつか、親子で笑える日が来ます。
焦らず、でもあきらめずに。
一緒に歩いていきましょう!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた!とらすけでした🐯
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