こんにちは!あおです(^^)
我が家の息子は小4で学校へ行けなくなり、小6まで完全不登校。
中1からフリースクールに通い始め、中2になった現在も笑顔でフリースクール継続中。
自ら勉強をするまでに回復しました。
前回は、息子が学校に行けなくなった原因となった担任の事件について書きました。
今回はその事件の後、ついに連続で休み始めた時のことを書いていこうと思います。
続く頭痛

担任が変わった4月から頻発し始めた頭痛。
でも、5中旬までは、痛み止めの薬を飲んでなんとか登校できていました。
もちろん身体的な病気の可能性も考え、小児科には何度も通い、念の為に脳のMRI検査もしました。
でも、何も問題はない。
「やっぱり、精神的なものが原因だろうな。」
そう思っていました。
息子に学校で嫌なことはないか?と聞いてみると、「先生が怖い。」と。
でも当時の息子は、何があったのかを自分の口からは話せませんでした。
他の子や保護者の方からも、「担任の先生がヒステリックに怒る」という話は聞いていたので、日々のストレスが原因なのかもとは思っていましたが……。
5月後半には、頭痛が毎日続くようになり、さらに頻度が増していきました。
事件翌週の不可解な行動

後になって調べると、担任からひどく叱責されたのは5月後半に入った頃のこと。
当時の私は、その事件があったことすら知らずに過ごしていました。
でも今振り返ると、その直後から息子の行動に変化が。
連絡帳を正しく書かなくなり、宿題があるのに「ない」と言って隠すように。
当然、宿題をしていないと先生に怒られる。でも私にバレたらまた怒られる。
だから、それも隠す……。
突然の不可解な行動。
大人から見れば良いことは何もないと分かるけれど、今思えば、あの事件でギリギリ保っていた息子のエネルギーが尽きてしまったのだと思います。
でも、宿題はやらねばならない。
↓
やらないと先生にもお母さんにも怒られる。
↓
怒られたくない。怖い。
↓
嘘をついて誤魔化そう。
そう思ってとった、ギリギリの行動だったのかもしれません。
でも私は事件のことを何も知らなかったので、
「ここ数日連続で宿題をやっていません。連絡帳も正しく書かず、家に忘れたと嘘をついていました。今日◯◯くんと2人で話をし、『正直、今は◯◯くんのことが信用できない。』と言いました。」
という内容を先生から電話で聞き、息子の代わりに担任に謝りました。
今となっては、先に謝るべきは、あの日息子を追い詰めた担任の方だと思いますが。
そして翌週、学校に行けなくなった

宿題のことで先生に叱られ続けた翌週。
月曜日から、息子は学校へ行けなくなりました。
週末から様子はおかしかった。
もともとマイペースで時間のかかるタイプの子でしたが、野球の練習にも遅刻する、機嫌も悪く、何かと反抗的な態度を取る。
5月の後半に入ってから、息子の様子はどんどん変わっていきました。
スクールカウンセラーへ相談に

月・火・水と連続で休んだところで、スクールカウンセラーに相談に行きました。
その3日間で、私は不登校についてネットで検索しまくり。
その時点で、「無理に学校に行かせることよりも、まずは休ませることが必要」ということまでは分かっていました。
ただ、家でどう接するべきか、専門家のアドバイスが欲しくて、相談室へ向かいました。
カウンセラーには事情を一通り説明し、「本人が先生のことをとても怖がっている」ことも伝えました。
すると、「今から、◯◯くんをここに連れてこれますか?」とのこと。
学校に来ること自体嫌がるだろうなとは思いましたが、もしかするとカウンセラーに色々と気持ちを聞いてもらうことで、カウンセリング室への登校という選択肢もできるかもしれないと思い、一旦帰宅し、息子をカンセリング室へ連れていきました。
思いがけない展開
初めは趣味の話を聞くなど、息子に慣れてもらうための会話。
「まだ初対面だし、心を開いてもらうには時間が必要だよね」と思いながら見守っていました。
ところが、心の深い部分に触れるような話はほとんどなく、少し深呼吸の仕方を教えたあと、突然こう言われました。
「◯◯先生が、◯◯くんに会いたいって言ってるから、今から呼んでもいいかな?」
「先生と一緒に、そのまま教室に行ってもいいし!」
……え?
私、先生が原因だって伝えましたよね?
息子の気持ちや不安感について、本人の話何も聞いていないのに?
あまりの驚きに、私は何も言い返せませんでした。
息子は息子で、子どもからするとカウンセラーは「先生」と同じような立場の人間。
初対面の大人に「嫌です」とは言えませんでした。
結局、数分後に担任がニコニコしながら登場。
担任「何が不安?」
息子「宿題が3日分溜まってるから、学校に来たら先生に怒られる。」
担任「怒らないから大丈夫。宿題遅れててもいいから。」
息子「・・・・・。」
(本当の不安は、宿題ではなく、先生の存在そのものなんですけどね。)
そんな会話をしばらく続け、
「今から一緒に教室行ってもいいんだよ。」と担任。
さすがの息子も、勇気をだして拒否。
すぐ帰宅しました。
そして帰り道に、息子がポツリと一言。
「もう、学校には行きたくない。」と。
より深くなった心の傷

スクールカウンセラーへの相談は、子どもにとっても親にとっても、悩んだ末の「最後の砦」です。
本来、カウンセリングは悩んでいる人の心に寄り添い、回復を支援するもの。
でも、たった数分の会話のあと、いきなり“原因そのもの”の担任を呼ぶという対応──
それで子どもの心の傷が癒えるでしょうか?
むしろ、傷口に塩を塗るような行為に感じられました。
もしかして、私がカウンセリングの意味を間違って理解しているのか?
そう思い、検索AIに聞いてみました。
カウンセリングとは、専門的な知識や技術を持つカウンセラーが、相談者(クライエント)と対話を通じて、その人が抱える悩みや問題の解決をサポートする心理的援助のプロセスです。
カウンセリングの特徴は、カウンセラーが一方的にアドバイスや答えを与えるのではなく、相談者の話を丁寧に傾聴し、共感的に受け止めることで、相談者自身が自分の気持ちや考えを整理し、自ら解決策や気づきを見つけられるように支援する点にあります
やはり、私の解釈は間違っていませんでした。
このスクールカウンセラーは、本当に児童心理を学んでいるのだろうか?
不登校児の心理について、知識のアップデートはされていないのだろうか?
(念の為言っておきますが、すべてのスクールカウンセラーがそうではありません。
丁寧に寄り添ってくれる方もたくさんいます。
これはあくまでも、息子の小学校のカウンセラーとの出来事です。)
息子はこの日を境に、
「学校には、自分の味方になってくれる大人はいない」と思うようになりました。
その後、愛情ある先生方や支援スタッフとの出会いを経て、大人不信は解消されましたが、そこまでに何年もかかりました。
このカウンセリング室での出来事が、息子の鬱状態をさらに深めるきっかけとなってしまいました。
まとめ
あの日のスクールカウンセラー室での出来事は、今でも忘れられない苦い記憶です。
子どもが心を閉ざしてしまうのは、決して突然ではなく、いくつもの「小さな無理」の積み重ね。
本人の中で「もう限界だ」と感じた瞬間に、それが“行動”として現れるのだと思います。
そして私たち大人が、そのサインに気づけるかどうか。
その後の回復に、大きな影響を与えるのだと痛感しました。
不登校は、子どもが「休む」という選択を通して、自分を守ろうとした結果。
責めるべきではなく、まずは「勇気を出してくれてありがとう」と、声をかけてあげることが大切だと、今なら思えます。
この経験が、今まさに悩んでいるどこかの親御さんのヒントになれば、うれしいです。
では、また次回お会いしましょう!あおでした!
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