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我が家の不登校経験段⑮〜不登校4年目。YouTubeを味方に“自学”を始めた中学生〜

不登校


こんにちは。とらすけです🐯
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息子は小4で学校へ行けなくなり、小6まで完全不登校
中1では希望のフリースクールに週1回通学、1年間継続しました。

そして現在中2。
自分の力で勉強をしたいと、フリースクールから新たな道へ切り替え中です。

小学校後半はほぼゼロ勉でしたが、今は自ら勉強をするまでに回復しました。 
▼勉強に関する過去記事はコチラ
「【不登校】「勉強の遅れ」はどうする?不登校の子が勉強に取り組むために必要なこと」


1話から書いてきた経験談シリーズも、いよいよ最終話です。
(👇過去記事の一覧は下にまとめています👇)

今回は、中1(不登校4年目)から中2(現在)までの記録をお届けします。

中1になり、フリースクールに週1回通学を始めた息子。
このまま中2もフリースクール継続すると思っていたのですが…

実は、現在はフリースクールを辞めています。

その理由とは?
そこには息子なりの理由がありました。

今回も、悩んでいる誰かの参考になったら嬉しいです。

希望のフリースクールへ週1回登校スタート


不登校4年目の中1。
ついにフリースクール通学をスタート。
週1回とはいえ、息子にとっては大きな一歩でした。

嬉しい反面、「また通えなくなるかもしれない」という不安も抱えつつ、見守った1年でした。

週1回の通学・息子にはちょうどよかった


入学希望を出した時点では、週3回コースを希望していた息子。

でも実際は、「週1コースでの入学ならOK」という条件付きの合格通知。

その時は少し落ち込んでいましたが、
いざ通い始めてみると…

「週1コースでよかったわ!」と。

実は、週3コースはとても人気で人数も多かった。
対して週1コースはかなりの少人数だったのです。

週1コースの方が落ち着いていて、友達もできやすかったようで、結果的には息子自身も満足していました。

イベントもたくさんあったが参加はせず

そのフリースクールはイベントがとても豊富で、多岐の分野に渡るおもしろそうなイベントがたくさん用意されていました。
興味のある子には最高の環境。

うちの息子も、小学生の頃は「やってみたい!」と何でも飛び込むタイプだったのですが…
不登校になってからは、そんな積極性はすっかり失われてしまっていました。

なので、「ちょっと気にはなるけど、まあいいか…」と。

結局イベントには一度も参加せずに1年が終わりました。

親的には、楽しそうにイベントに参加する息子の姿を「勝手に」期待もしたけど

そこまで興味がないのに親の期待にこたえるために参加していたのでは、
不登校前と変わらない生活になってしまう。

つまり、また無理して必要以上のエネルギーを消耗することになる。

回復のためには、無理に次のステップを踏ませることは避けたい。


一歩進むたびについ次の成長を期待してしまうけれど、そこにプレッシャーを与えないよう気をつけていました。


電車に乗って通う息子の姿に感動

週に1度、朝の混雑した電車に乗って、お弁当と水筒をリュックに詰めて通学する息子。

その姿を見て、何度も胸が熱くなりました。

あんなにうつ状態で、毎日ゲームしかできなかった息子が――。
ちょっとした外出、家族でのお出かけさえも行けなかった息子が――。

実際、フリースクールがない日は昼まで寝ていいました。
でもフリースクールの日だけは朝ちゃんと起きて、時間を見て準備をするようになっていたのです。

「もう、これだけですごいことだよ…」

初心を忘れないよう、自分に言い聞かせながら見守っていました。

「頑張って古い価値観を手放してよかった」
「苦しくても、息子の力を信じて待ってよかった」

心からそう思いました。


「頭痛」で欠席も…だけど復活する力がついていた

結局、フリースクールを休んだのは、後半に1日だけでした。

理由は“頭痛”…。

不登校初期に頻発していたこの症状が、私の中に不安を呼び起こしました。

「また通えなくなるのでは…?」

でも、私のその心配は現実にはなりませんでした。
次の週からはまた休まずに通学できたのです。

最近は、一度落ちかけても、休んでから復活する力がついてきたように思います。

息子の場合、エネルギーが減ってきたサインとして頭痛が出る傾向にあります。
その度にザワザワするけど、それはもう仕方がない。

「何とかしなきゃ」と大人が動くことで、逆に悪化してしまうこともある

そのことを、4年間の不登校経験から学びました。

中1以降の勉強について

入学テストがきっかけで勉強への意欲が芽生える

 勉強面では、入学時のテストでさんざんな結果だったことが、かえって息子のやる気に火をつけました。

「学校に行ってる子に追いつきたい!」と、自ら家庭教師の先生に宿題の量を増やしてもらい、少しずつ“勉強らしい勉強”ができるようになっていきました。

【失敗は成功のもと】

不登校のメリットはたくさんあるけど、

【いくらでも失敗できる時間と環境があること】もその1つです。

フリースクールのテストが散々でも人生に大きな影響はなし。
失敗した後、部屋に籠もったとしても、子どもなりに自分と向き合って反省したり振り返ったりする時間が十分にある。

十分籠もったら、またちょっと一歩踏み出してみようと少し動いてみる。

息子を見ていると、これを何度も繰り返しているうちに、気づいたら回復が進んでいた
そんな気がします。


中1の終わりに、息子が言った「もっと勉強する」

中1の2月、息子が突然言いました。

「もっと勉強しようと思う。」

びっくりと嬉しさで、心躍る母。

でもすぐに自分に言い聞かせました。

「いやいや、落ち着け。あまり期待しないほうがいい。どうせ続かないし…」

「そう言う気持ちになっただけで、もう十分すごいよね。」

毎日の勉強が続いて、気づけば5ヶ月

ところが、その日から息子は本当に勉強し始めました

最初は夕方だけだったのが、夜まで、そして今では昼前から夕方まで。
なんと、5ヶ月間続いています。

息子なりに、自分の将来のためには勉強が必要だと感じた様子でした。
密かな夢や目標も抱いているようです。

嬉しかったけど、私からはあまり詮索しないようにしていました。
でも息子が自分から話してくれるようになったのです。

私はアドバイスせずにそれを受け止め、聞かれたときだけ意見を少し言ってみる。
でも長々とは言わない。

ここ1年は、そんなやり取りが増えたように思います。

勉強を続けるための方法を自分で模索し始めた

そしてある日、息子が自ら私に相談してきました。

今のフリースクールは、教科勉強以外の活動が中心で、「勉強」という環境ではない。
かといって、家でいるとついスマホばかり見てしまって勉強が手につかない。

私はただただ、話を聞きました。
色々言いたくもなりましたが、親から言われるとせっかくのやる気も無くなってしまう。

結局、勉息子なりにどうしたらいいのかを考え、インターネットで調べ、提案&相談をしてきました。

まず試したのは、個別指導付きのフリースクール

まず最初に息子が試してみたのは、個別指導がついた自習型のフリースクール。

2ヶ月間の体験入学ができたので、まずは仮入会をしました。

前のフリースクールは週1でしたが、なんとそこには週4で通い、午前〜夕方まで勉強してくるという生活を2ヶ月続けました。
とてもやる気に満ち溢れた表情で通っていました。

ところが。

キャンパス長さんは、息子の状況や性格を見ながら、息子のやり方を尊重してくれていたのですが…

そこのスタッフさんの1人が、息子の勉強法に対して口出しをするようになってきたのです…

未熟ながらも、息子なりに勉強法や参考書を自分で調べ、勉強計画を立てていたんですよね。
まずは自分で考えてやってみて、それでうまく行かなければその時に考えて修正してく。

これって、人間本来の試行錯誤による大事な成長過程だと思うんです。

ただ、スタッフさんとしては、自分の経験から、息子のやり方を変えたかった。
悪気がないのも、息子のためだと思って言ってくれたのもわかっています。

ただ、それにチャレンジしてみたい!と希望を持って一歩踏み出したばかりの息子にとっては、自分のチャレンジが否定された形になってしまったんです。

また、毎日帰り際に単語チェックをされるようになったらしく、他の人もいるから「間違えたくない」という気持ちが強くなってしまい…

元々計画していた勉強スケジュールを崩して、単語を覚えることばかりに時間が取られるように…

せっかく自分のペースで楽しく勉強ができるようになっていた息子にとって、このままだと、また勉強が楽しくないものになってしまう…

そんな状況になっていました。

息子が自分で下した決断は…

息子は自ら、「やっぱりここでは自分のやりたい勉強ができない」と早々に見切りをつけ、本入会前にキャンセルしました。

そして今は、自分で探してきた「有料自習室で、自分のペースで勉強する」という選択をし、新しい一歩を踏み出したところです。

家庭教師も、本人の決断で卒業(?)しました。
今の息子の先生は【スタサプ先生】です(笑)

「あの値段で、あんな有名な先生たちの授業が受けられるなんて!このクオリティはすごい!」と、嬉しそうに感動を語ってくれています。

(息子いわく、個別指導や家庭教師の先生よりもわかりやすいそうです…。あくまでも個人的な意見です…。)

ゲーム・YouTube生活はどうなった?

ゲームからYouTubeへ、そして「息子らしさ」の回復

とはいえ、中1の間は、家庭教師の授業とほんの少しの宿題以外は、まだまだYouTubeとゲームの日々でした。

でも徐々に、ゲームよりもYouTubeを観る時間の方が増えてきたように感じます。

これは、年齢的な変化も大きいと思います。

でもYouTubeはYouTubeでも、以前はゲーム実況ばかり見ていたけど…次第に、見るジャンルが変わっていきました。

旅行系・歴史系・野球系など、不登校前の息子が好きだったジャンルを見るようになったのです。

「あ、息子らしさが戻ってきたな」と感じたのも、この頃からです。

YouTubeは「敵」から「味方」へ

YouTubeの使い方にも大きな変化がありました。

今でも、(大人から見ると)くだらないなーと思う動画もよく見てますが(笑)


回復と共に、

「参考書・勉強法を紹介する動画」
「政治・選挙に関する動画」など、

社会につながる内容の動画を見ることが増えてきたのです。

「YouTubeを何時間も見ている」という点は変わっていません。
でも、その内容と意味は大きく変わりました

今や、

・息子に効率的な勉強法を教えてくれているのも
・オススメの参考書を教えてくれているのも
・勉強自体のモチベーションをキープしてくれているのも

全てYouTubeです。

かつては敵にしか見えなかったYouTube
でも今では、【息子の人生を支える大切なツール】になっています。



回復のポイントは、執着を手放し・境界線を引くこと


不登校初期は本当に苦しかった。

そして怖かった。

でも、

自分の感情は自分のもの。
息子の気持ちは息子のもの。

自分と息子の気持ちに、境界線を引く。
そうすることで、少しずつ見守れるようになってきました。

親の思い込みや執着を手放して、息子を信じてきて――本当によかった。

【まとめ】我が家の不登校経験談、いったん完結

これで「我が家の不登校経験談」シリーズは、いったん完結となります。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

不登校の回復は、一直線ではありません。
上がったり下がったり、止まったり戻ったりを繰り返しながら、少しずつ進んでいくものだと感じています。

私たち親子にとっても、不登校と向き合う日々はまだまだ続いていきます。
また立ち止まることもあると思います。
そのたびに私はきっとザワザワするでしょう。

でも、今はもう、「それでいい」と思えるようになりました。

学校へ行っている子どもだって、いつか壁にぶつかることがある。
順調に見えていた学生時代を送った人でも、大人になってから苦しむことだってある。
人生は誰にも予測できません。

だからこそ、起こってもいない未来の不安より、「今、この子が笑顔でいられるにはどうしたらいいか?」を大事にしたいと思うようになりました。

「つらいときに相談できる親子関係をつくる」
「その子らしくいられる環境を一緒に考える」

そのために私は、これからも、目の前のわが子と向き合いながら歩いていきたいと思っています。

このシリーズが、今悩んでいるどこかの親御さんの、小さなヒントになりますように。

ではまた!とらすけでした🐯


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